2015年8月6日木曜日

おばあちゃんにも油を


ももちゃん、サラダにかけるドレッシング、ノンオイルにしてるの?ももちゃんも、ダイエットに興味が出るお年ごろかな?

私もね、油ってなるべく摂(と)らない方がいいかと思っていたんだけど、身体にいい植物の油は、少しは摂った方がいいみたいだね。女子栄養大のお料理雑誌『栄養と料理』にいつも「四群点数法」っていう栄養バランスのアドバイスがでているんだけど、一日に大さじ1杯よりちょっと多いくらい、油を摂った方がいいんだってよ。私のお母さんもね、おばあちゃんが便秘だから、油も便秘にいいらしいと聞いてきて、少しでも摂れるように工夫していたよ。

炒め物とか揚げ物を食べれば簡単に油を摂れるけど、年をとると、あまりそういうのを食べなくなっちゃうんだよね。漬物や和え物、煮物ばっかり食べてたら、油は全然摂らなくなっちゃう。

私のお母さんはね、野菜スープを作るときに、必ずオリーブオイルで具を炒めてからお水を入れていたよ。最近はお母さん自身も孫がいるし、もうおばあちゃん。朝は納豆にオリーブオイルをかけてるんだってよ!

という私も、お肉の脂を避けてたら体重が減っちゃって、油に注意してる。炒め物はテフロンのフライパンでもしっかり小さじ1くらいは油を引くし、中華スープもごま油で具を炒めてから作る。野菜のごま和えにごま油をたらしたり、煮物も具を軽く炒めてから煮る。朝ごはんとか時間がなくてどうしようもないときは、ヨーグルトにちょこっとオリーブオイルをたらしてる。1食に小さじ1杯のつもりで、油を摂るようにしているよ。

さっきの四群点数法によるとね、油は、ご飯とかみたいに身体を燃やすもとになるんだって。運動量がちゃんとある人は、しっかりご飯とかでカロリーを摂らないと、身体がすり減っちゃうからね。ももちゃんも、動き盛りで元気な年ごろだよね、いい油は心配しないで摂ってね。




2015年7月27日月曜日

認知症の映画『アリスのままで』(2015年日本公開)


ももちゃん、夏休み、楽しんでる?私はね、この前お兄ちゃん(私の夫)と一緒に映画を見てきたよ。

アリスのままで』っていうんだけど、おばあちゃんみたいな認知症に、もっと若いお母さんがなっちゃう話。悲しくなったり、「そうそう、そうだよね」って共感したり。涙がかれるかと思うまで泣いちゃった。

認知症って、一番辛いのは、病気になった本人なんたね。見慣れた場所で、自分がどこにいるのかわからなくなって、迷ってしまったときの不安感。忘れちゃいけない、少しでも病気が進まないでほしい、と焦る気持ち。今まで親しかった人から、気の毒そうな目で見られる寂しさ。

でも、病気になっても、アリスの人生はまだ続いていくんだよね。一日一日が大切で、大切な人を愛する気持ちとか、美しいものを美しいと感じるとか、アリスの感性は、変わらないんだよね。娘さんと心を通わせて、アリスがほほ笑むラストシーンに、希望を感じたよ。

ちょっと大人向けの映画だけど、ばぁばやももちゃんのお母さんにも見てみてほしいな、って思っちゃったよ。

『認知症サポート (目で見てわかるはじめての介護)』


ももちゃん、最近認知症の本で、見てみてよかった本があるよ。『認知症サポート (目で見てわかるはじめての介護)』っていうの。

認知症ってどんな風に感じて、どんな気持ちになっちゃう病気なのか、本人の気持ちをわかりやすく説明してくれてる。それにね、マンガっぽいイラストがかわいくて、認知症って困った病気だけど、よくよく見るとお茶目な一面を感じたりする。

場面ごとに、困った行動に居合わせたら、どう対応してあげたらいいのかも教えてくれるよ。全部のページを読まなくても、手元に置いておきたい本って思っちゃった。

2015年5月25日月曜日

認知症の基礎知識を書いたテキスト



ももちゃん、愛知県にある「国立長寿医療センター」っていうところにね、「物忘れセンター」っていうところがあるらしいんだ。認知症の家族のために教室を開いているんだって。教室のテキストの一部が公開されたみたいだよ。

★認知症家族教室のテキスト「認知症はじめの一歩」
http://www.ncgg.go.jp/monowasure/news/20150512.html

テキストに沿って説明してくれた、動画もあるみたい。
これなら、頭に入りやすいね。

★「認知症はじめの一歩」動画
http://www.ncgg.go.jp/monowasure/news/20150511.html

「ああ、こういう病気なんだ」「介護サービスも使えるんだ、家族だけ大変な思いしなくてもいいんだ」とか、あらかじめ知っていれば、不安が少しでも減るかもしれないよね。

認知症の電話相談



ももちゃん、ばあばにお手紙を送ったんだけど、届いたかな?

新聞の切り抜きで、認知症の電話相談ができる窓口が書いてあるよ。アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)って保険会社の介護に関するサービスで、誰でも利用できるんだって。

★認知症に関する電話相談
受付日時:月曜日、木曜日 10時~15時
受付番号:0120-654-874
http://www.aflac.co.jp/ikiru/service/carer_service.html

私もこの前、かけてみたの。10時に始まってすぐは少し電話が混んでいたけど、午後またかけたときにはつながったよ。ももちゃんのおばあちゃんのことで相談したら、専門のお姉さんが丁寧に話を聞いてくれて、親切にアドバイスしてくれたよ。それでね、ばあばにも是非教えてあげてください、って。電話が沢山かかってきて大変だろうに、歓迎してくれたんだよ。

友達とか身近な人には話しづらいことも、顔は見えないけれど、親切に相談に乗って聞いてくれる人に話せるって、いいチャンスじゃない?

2015年3月14日土曜日

名前は忘れちゃっても、大事に思ってるよ



ももちゃんのおばあちゃん、ももちゃんの名前も、ももちゃんがひ孫だってことも忘れちゃって、名前を呼んでくれないんだってね。私も、おばあちゃんの孫の嫁だってこと、忘れられちゃってるみたい。

認知症の人は、昔のことは覚えてても、最近覚えたことほど、忘れちゃうんだよね。ももちゃんや私は、おばあちゃんが年取ってから覚えた人だから、しょうがないか。息子のじいじのことは最近まで覚えてて、「お父さん」って呼んでたもんね。

でもねももちゃん、おばあちゃん、名前は忘れちゃっても、私たちのこと、家族や親戚だってことはわかってて、大事に思ってくれてるみたいだよ。

おばあちゃんがデイケアセンターにお泊まり行っているときに会いに行くでしょう、するとおばあちゃん、いつも「ああ、知ってる人がいてよかった。会えて嬉しいよ」って、すごく嬉しそうにしてくれるの。
「ここは知らない人ばかりで」って言って、おばあちゃん、寂しかったみたいなんだよね。職員さんは「いつもよくいらしていて常連さんなのに」って笑っているけどね。

いつもなんとなく会っていても、おばあちゃんにとって、知らない人は知らない人、たまにしか会えなかったり、名前は忘れちゃってても、家族は家族なんだね。だからね、名前を呼んでもらえなくても、私は、おばあちゃんが安心して笑顔で話してくれるだけで、嬉しいんだよ。

2015年1月26日月曜日

おばあちゃん、眠れないの?



ももちゃん、ももちゃんのおばあちゃん、最近はご飯が終わると、早めに寝ちゃうんだってね。夜更かしが治ったみたいでよかったね。

私のおばあちゃんもね、以前ももちゃんのおばあちゃんがそうだったみたいに、調子が悪い時は、昼間はずっとウトウトしてるのに、夜になると「ピカッ」と目がさえちゃって、全然寝なかったの。夜中部屋の電気がついていた。

眠れないのって、「うつ」の症状なんだよね。朝、昼、夜っていう一日のサイクルと、身体がかみ合わなくなっちゃうんだよね。ももちゃんのおばあちゃん、調子が悪い時は、心が不安定で、うつっぽい症状が出ていたもんね。

ももちゃんのおばあちゃんは自然と治ったみたいで、よかったね。心が元気になって、身体調子が良くなれば、一番いいよね。

でも、そんな簡単にいかないよね。体のリズムを作るのを手伝うのに、私のお母さんは、一日の区切り区切りで、おばあちゃんに声をかけてたかなぁ。
朝は同じ時間におばあちゃんを起こしに行って、カーテンを開けて部屋を明るくしてあげるの。ご飯の前は、食欲も出るように、1時間~30分前だったかな、「もうすぐご飯できるからね」って声をかけに行った。私も、おばあちゃんの部屋のそばだから、「おばあちゃん、わたしもう寝ます。おばあちゃんも、ゆっくり休んでね。」って、一応声をかけて寝てたよ。