2016年2月26日金曜日

元気だったときの人間関係もあるから


ももちゃん、この前ね、「家族の人は、できるところまで介護すればいいんだね」っていう話、したでしょう?人によって「できるところ」がどこまでかって、違うんだよね。「ああ、私は酷いんだわ」とか、自分を責めること、ないよね。

その理由の大事な一つがね、介護する人の気持ちだと思うの。例えば、おばあちゃんが元気だった頃、お嫁さんのばぁばと、どんな風に仲良くしてたかってこと。
ももちゃんだって、大好きなお母さんなら、すぐ肩もんであげたくなっちゃうけど、学校のこわい意地悪な先生だったらイヤとか、あるでしょう?

「今はもう具合が悪くて、助けが必要でかわいそう」って、今まで嫌な気持ちを持っていたのを乗り越えることもできるかもしれない。でも、大変な労力がいることだよね。介護って期間も長いから、無理なくやるのがいいよね。

2016年2月19日金曜日

おばあちゃんの部屋を飾ろうよ


ももちゃん、今度おばあちゃんの施設の部屋に、飾る写真を持ってこうと思うの。どうかな?おばあちゃんの元気だった写真とか、ももちゃんたち、家族の写真とか、動物とかお花とか、何か心が和むもの。絵とか、何でもいいよね。ももちゃんが学校で作った絵とか工作とかも、貸してくれる?

ばぁばは「おばあちゃんはわからないから」って言うけど、おばあちゃんに会いに行く私たちも元気になれるし、施設の職員さんたちも、明るい気持ちになれるかもしれないじゃない?おばあちゃんはこれからますます弱ってくかもしれないけど、なるべく笑顔でおばあちゃんと接したいと思って。

写真立てとか、落ちやすい物は危ないから、簡単な台紙に貼って、壁に飾れるようにしてくね。

2016年2月12日金曜日

焼き魚もパサパサして…


ももちゃん、おばあちゃん、焼き魚を全然食べないんだってね。これも、好き嫌いとかじゃなくて、食べられないんじゃないかな?

おばあちゃん、食事のとき、いつもすごく苦しそうな顔して飲み込んでるね。飲み込む力が弱くなってくると、水気がないものがかなり食べづらくなるんだよね。焼き魚も、パサパサして飲み込むのが大変なんじゃないかな?

私はね、近所の仲良しのおばあちゃんに干物とか、焼き魚をおすそ分けするときは、必ず大根おろしを付けてる。消化にいいのもあるけど、大根おろしと一緒に食べるだけで、ずいぶん水っぽくなるじゃない?そんなにお口の力が弱ってなければ、十分食べられる。

ももちゃんのおばあちゃん、この前、鮭を焼いたときに、とろみがついた甘酢あんを作ってあげたら、すごく喜んで食べてたね。もともと甘いものが大好きだからね。

『栄養と料理』(2015年9月号)に載ってた手作りのとろみあんを、量を減らして作ったんだよ。
全部合わせてお鍋で弱火で温めるんだけど、電子レンジで軽くチンしたらOKだったよ。

●甘酢あんの材料
水 200ml
砂糖 大さじ2
しょうゆ、酢 各大さじ1
片栗粉 小さじ1

2016年2月11日木曜日

生野菜はしんどいね


ももちゃん、おばあちゃん、生野菜はほとんど食べないんだってね。みんなと一緒のご飯で出たときは一生懸命食べようとしてたけど、飲み込むときなんて、すごくしんどそうな顔してたよ。好き嫌いもあるかもしれないけど、お年寄りだから、火の通った野菜のがいいんじゃないかなぁ。

生野菜を食べると身体が冷えるから、胃腸の調子が悪かったりすると、食べるのもしんどいよね。お年寄りのおばあちゃんはあまり食べたくないんじゃないかな。あとね、近所のおばあちゃんが教えてくれたんだけど、歯が悪いと、生野菜が食べづらいんだって。そのおばあちゃんは、キュウリの皮でも噛みにくいって言ってた。シャキシャキしてて噛むのが大変なんだね。

私のおばあちゃんは、ひじきの煮物とか、柔らかく煮たきんぴらぼごう、小松菜の煮浸しみたいな、柔らかい野菜のおかずをすごくよく食べてたよ。作り置きでいいよね、食べやすいものをたべさせてあげたいね。

2016年2月10日水曜日

おばあちゃん、いつも眠そうだね


ももちゃん。ももちゃんのおばあちゃん、急に体の力が弱くなって、歩くのもふらふらしちゃうようになる前は、昼寝がすごく多くなってたよね。たしかに以前、夜眠れない分、昼間にちょっとウトウトしたりしてた。それが、日中ほとんど自分の部屋や食堂の椅子で寝てて、夜も夕ご飯が終わるとすぐに眠そうだったよね。私、それが大事なサインだったんじゃないかと思うの。体力が落ちてたんじゃないかな。

実はね、私も少しの間、食事のカロリーが少なかったとき、同じようになっちゃったの。昼ご飯のあとすごく眠くて、疲れやすかったの。体重も段々減ってた。筋力が落ちて、それで体力も落ちてたんだと思うの。
ももちゃんのおばあちゃんも、昼寝が多かった頃は、ご飯を、おかずと合わせても、何口かしか食べてなかったじゃない?

私はね、3つのステップで体重もまた増えて、体力がついてきて、今は風邪も引かなくなったよ。1つめはまず、食事のバランスを見直して、量も増やしたし、ちゃんと栄養を摂ったの。2つめに、筋力を使う運動をで少しでもするようにしたの。3つめに、夜ちゃんと寝たの。もう大人で背は伸びないけど、ももちゃんたちにに負けないで、身体を大きくするのに大事なことを、続けていきたいと思ってる。

ももちゃんのおばあちゃんみたいな歳だと、やっぱり、まず始めるのはご飯だよね。おばあちゃんは言わないけど、食欲がないんじゃなくて、歯が悪いとか、飲み込めないとか、上手く食べられないのかもしれないよね。なんとか、食べる量が1人前に近づけるように、食べさせてあげたいね。

2016年2月9日火曜日

してあげられることまでで、いいんだね


ももちゃん、おばあちゃん、施設に住むことになって、よかったね。

毎日会えなくなっちゃったけど。トイレに行く手伝いもしてもらえるし、柔らかくて食べやすいご飯を、時間をかけて、残さないで食べてるんだってね。ご飯のあとはお口もきれいにしてもらってるんだってね。

じいじとばぁばは入所が決まる前、おばあちゃんの具合が悪くて本当に大変だったんだってね。夜中にトイレに起きたら一緒に起きて連れて行ってあげるのに、交代で同じ部屋に寝てて、ほとんど眠れなかったんだってね。おしめを替えるのも、着替えも、全部、ばぁばが一人で世話していたものね。

今は、心と時間に余裕を持って、おばあちゃんに会いに行けばいいんだものね。もうおばあちゃんに怒鳴ったりしないで、みんなが優しくしてあげられるようになったものね。おばあちゃんも、笑顔が戻ったね。

家族の人が、全部介護をしてあげなくてもいいんだよね。できることをやってあげて、「無理だな、嫌だな」と思うことは、介護サービスの力を借りればいいんだよね。