小学生の姪(めい)っ子「ももちゃん」は、認知症のひいおばあちゃあんと一緒に住んでいました。 老人性うつ病の祖母と暮らした経験から、「ももちゃん」への語りを通して、ひいおばあちゃんとの心地よい過ごし方についてつづります。
2014年9月12日金曜日
おばあちゃんとの話し方
ももちゃん、今日はね、おばあちゃんと話すとき、どうして私が「聞いてあげてね」って言うのか話してみようね。
ももちゃんがもし夏休みの終わりに「あーもういやだ!宿題まだ終わらないっ!!」って叫んだとしよう。お友達に、なんて言われると、一番気持ちが楽になる?
ア:「まだ終わってないの!?私なんて先週終わったよ?」
イ:「あと何と何が終わってないの?日記は何日分?」
ウ:「去年の今ごろもそんなこと言ってなかった?まったく毎年毎年…」
エ:「ほんとやんなっちゃうね。なかなか終わらないよねぇ。」
ももちゃんがまだ元気だったら、ア、イ、ウって言われても「ははは!」って笑い飛ばしちゃうかもね。でも、もしも本当に疲れてたらどう……?エくらいがいいと思ったり、しない?
私たち、心が元気だと、自分と違うことを言う人の話も聞けるんだけど、心が疲れてたりすると、いやだと感じたり、頭に全然入ってこなかったりしない?
だれかが何か言ったら、自分の気持ちとは別にして、相手の心の声を聞いてみる。相手の気持ちになって言葉を返してみる。ももちゃんはTVで見てるかな?ちびまる子ちゃんの、友蔵おじいちゃんみたいなかんじね。
「傾聴(けいちょう)」っていうんだけど、私は、ももちゃんのおばあちゃんといるときも、傾聴する気持ちを持つことにしてるよ。そうすると、耳は聞こえないけど、おばあちゃんにっこりして、なんとなくコミュニケーションも取れる。お互い気持ちよく、上手くいくんだよね。
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