小学生の姪(めい)っ子「ももちゃん」は、認知症のひいおばあちゃあんと一緒に住んでいました。 老人性うつ病の祖母と暮らした経験から、「ももちゃん」への語りを通して、ひいおばあちゃんとの心地よい過ごし方についてつづります。
2014年9月18日木曜日
季節外れなおばあちゃん
ももちゃん、最近おばあちゃん、季節に合った洋服がわからなくなっちゃったんだってね。夏でも長袖(そで)を着て、「暑い暑い」って言ってるんだってね。
認知症になると、今いる季節も、わからなくなっちゃうんだよね。しょうがないね。私のおばあちゃんも、季節と関係ない服を着てた。夏でも長袖を着たり、ちょっと冷えると、毛糸のくつ下をはいたりしていたよ。
でもね、私は無理に季節のとおりの洋服を着せなくても、いいと思うの。おばあちゃん、きっと、真冬に袖なしのシャツとかは、着ないでしょう?だいたい、暖かい物を着過ぎちゃうんだよね。
あまり運動もしていないし、血行もよくないから、「暑い暑い」って言っても、足とか、お腹は冷えていたりするかもしれない。季節がわからないから、みんながびっくりするような服になっちゃうけど、実は、ちょっとスースーしたり、寒いのかもしれない。
私のお母さんは、ちょっと朝冷えると引き出しをあちこちひっくり返してるおばあちゃんを見て、「おばあちゃんなりに考えているのよね」と言って、おばあちゃんには色々言わなかったよ。好きな服を選ぶままにしたり、寒そうでもっと着るにしても、聞きながら、一緒に選んであげてたりした気がする。
そんなにみんなと同じに服を着なくてもいいよね。温かく見守ってあげてね。
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