2014年8月21日木曜日

食べきれないおかずがあると…


ももちゃん、最近おばあちゃん、食が細くなって、ご飯を食べきれないみたいだね。食事が始まると、「あたしゃこれ半分でいいよ、残りはあんた食べちゃっとくれ」って。

毎食毎食言うから、息子さんのじぃじなんか、となりの席で、くたびれちゃったみたい。そうだよね、「これ手ぇつけてないから!」って言うけど、お豆腐はしょうゆがびたびたで、おばあちゃんが箸で細かくしちゃったもんね。「箸でかき回したのなんかいらないよ!!」

私のお父さんの方のおばあちゃんも、元気なんだけどね、よくみんなでお食事に行って、天ぷらとか多かったりすると言うの。「ねぇこれよかったら食べて、手ぇつけてないから。」これは、本当に箸付けてないんだけどね。

おばあちゃんたちは戦争中に苦しい生活をしてきたから、食べ物を残すなんて、絶対にできないんだよね。きっと昔はこうして、食べられない分はゆずりあってきたんだね。今どきは、食べ物を残すのはよくあることだけど、認知症のおばあちゃんには、今の時代が、わからない。

食欲がなかったり、噛めないとか、理由があって食べられないと、「食べない」とは言えない。「あげるよ!」ってなっちゃうんだよね。おばあちゃんは、食事のマナーもちょっと忘れてきちゃってる。だから、さっきまで箸付けて食べてたおかずも、差し出しちゃうんだね。

押しつけられた感じですごく腹が立ったりもするんだけど、おままごととか、ギャグだと思って流してあげてね。
「ありがとう」と言って一度お皿をおばあちゃんから遠ざけちゃうの。食べてたおかずが終わったころにそーっと見せたら、好きだったり、食べられるおかずのときは、何も覚えてない顔で、「これ食べちゃおうかな」って言って食べてたよ。

認知症のおばあちゃんは、目の前のこと、1つずつしかできないけど、意外とすごい持久力で食べられるの。だから、「どうですか?」って根気強く試してみると、けっこう栄養とれたりするんだよね。

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