小学生の姪(めい)っ子「ももちゃん」は、認知症のひいおばあちゃあんと一緒に住んでいました。 老人性うつ病の祖母と暮らした経験から、「ももちゃん」への語りを通して、ひいおばあちゃんとの心地よい過ごし方についてつづります。
2014年8月23日土曜日
認知症なんて、どうってことないんだね
ももちゃん、おばあちゃんが認知症だって、お友達に知られたら、いや?恥ずかしいからだまってたい?
私ね、大学生のころ、クラスの仲いい友達に「最近おばあちゃんがぼけちゃって、大変なんだよね」ってこぼしたことがあるの。たぶんそのとき、私は眉間にしわが寄っちゃって、ため息ついてたと思う。
韓国(かんこく)人だった友達は「そういうおばあちゃんいるよね、ははは!」って、明るく笑ったの。「私も知り合いとか近所でそういうおばあちゃんいるいる!」「年取ったらなるんだよね、しょうがないしょうがない♪」っていう感じで、全然いじわるな笑いじゃなかった。私、彼女が可笑しそうに笑うからびっくりしちゃった。
何年かして韓国に旅行したら、なんとなくわかったの。韓国では、みんなおじいさん、おばあさんを尊敬して、知らない人にでも、いつでも助けてくれたよ。
例えば、電車に乗っていて席が空いたらね、遠くのドアの前に立っているおじいさんに、「席が空いたから座ってください」って、若い人が呼びに行ってくれたの。その間、だれも空いた席に座らないで、おじいさんが座るまで待っていてくれた。
ひざや腰が痛くなったり、歩くのが不便になったり。おじいさん、おばあさんになったら、若いときと同じにはできなくなる。当たり前のことと思って、「ま、いいよ」「みんななるんだから」って思っていれば、認知症だって、そんなに特別なことと思わなくてもなくてもいいんだね。できる人が、少しずつ助けてあげればいいんだね。
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