小学生の姪(めい)っ子「ももちゃん」は、認知症のひいおばあちゃあんと一緒に住んでいました。 老人性うつ病の祖母と暮らした経験から、「ももちゃん」への語りを通して、ひいおばあちゃんとの心地よい過ごし方についてつづります。
2014年8月28日木曜日
ねこはおばあちゃんが大好き
ももちゃん、ねこって好き?かわいらしくてなでてあげようとすると、いきなり怒ったり、ひっかいたりしてきたりするね。
うちの実家ではねこを飼ってたんだけど、ねこはおばあちゃんの部屋で寝るのが大好きだったの。高いところが大好きで、夜になるとおばあちゃんの部屋のタンスの上に乗って寝た。
最初はおばあちゃん、「ねこが来ちゃうのよ」といやがって棒なんかをふり回して追い出そうとしてた。でもだんだん心の調子がよくなると、そのままにしてあげるようになったよ。
どうしてねこはおばあちゃんの部屋がよかったんだろう?それは、ねことおばあちゃんがよく似てたからじゃない?「ああしなさい、こうしなさい」って、人から言われるのが大きらい。なんでも自分が思うようにしたかったんだね。
おばあちゃんの部屋でなら、なでられたり、ちょっかいだされたりしないで、静かに眠れるから、好きだったんじゃないかな。
だから、おばあちゃんにはねこに言うつもりで話しかけると、上手くいった。
×:「おばあちゃん、おみそ汁もちゃんと飲んで。」
○:「おばあちゃん、こんどはおみそ汁、いかがですか?」
っていう感じ。
認知症でも、うつでも、やっぱりおばあちゃんはおばあちゃん。年上の大人に話しかけるつもりで、心をこめて丁寧に言うと、上手くいったよ。
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